こんにちは。

パーソナルトレーナーの豊田優也です。

この度、運動者向けの書籍として執筆してきた本が無事に出版となりました。

タイトルは『ボディメイク指導者のためのアライメント調整・機能改善マニュアル』です。

 

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この本はタイトルの通り、クライアントに対してボディメイク指導を行なっている指導者に向けた内容となっています。

アライメントとは「骨配列」のことですが、ここを無視してボディメイクはできません。

クライアントのアライメントを正しく評価し、正しい種目を正しく処方することができれば、ボディメイクの効率を上げれることはもちろん、何より怪我を防ぐことに繋がります。

大手パーソナルジムを筆頭に、ここ10年間でマンツーマンでボディメイク指導を行うジムが急増しています。

それに伴ってパーソナルジムでの事故件数も増加しており、国民生活センターから消費者に対して注意喚起がなされる事態となっています。

事故の例を見てると下記の様なものが挙げられます。

・パーソナルトレーナーの指示によるトレーニングで腰にしびれや痛みが生じた(50代・女性) 
・パーソナルトレーニングジムの食事制限で上半身に湿疹が出た(20代・女性)
・ジムのパーソナルトレーナーの指導で筋肉痛のようになり治療を2カ月以上継続(60代・女性) 
・パーソナルトレーニングジムで下半身を鍛えるトレーニングで肋骨を骨折 (30代・女性) 
・パーソナルトレーニングジムでバーベルを持ち上げる動作により腱板損傷(40代・女性) 
・専門知識を持たないと思われるトレーナーから指導を受けて腰痛が悪化(20歳代・女性) 
・フリーランスのトレーナーの指導で肩の筋肉を傷めた(40代・女性)
・パーソナルトレーナーの指導中、ベンチプレスのプレート落下により肩を痛めた(40代・男性)

(国民生活センター『「パーソナル筋力トレーニング」でのけがや体調不良に注意!-コロナ禍でより高まる健康志向や運動不足解消の意外な落とし穴!?-』より引用)

こうした事故を全国的に0件にするというのは難しいかもしれませんが、正しくクライアントの身体を評価し、適切な種目を処方することで0に近づけていくことは可能です。

そして、クライアントの身体を評価する時にまず見るべきポイントが「アライメント」なのです。

具体的に言うと、「クライアントのマルアライメント(アライメントの不良)を改善する」ということが必要なのです。

クライアントのマルアライメントを正しく見分けることができれば、緊張している筋肉・弱化している筋肉が分かり、それに対して、緊張筋を緩めるためのトリートメント・弱化筋を鍛えるトレーニング種目が分かります。

本書では、代表的なマルアライメントの例を挙げ、それぞれの特徴と、それに対してのアプローチ方法を解説しています。

指導を始めたばかりの方が基礎理論を身に付けれれるのはもちろんのこと、指導歴の長いトレーナーが復習や理論の体系化することの手助けにもなる内容になっているかと思います。

私が運動指導者になったきっかけは「自分自身がボディメイクを通じて人生を変えることができた経験から、それをお客様にもお伝えすることで、人生を変えるお手伝いをしたい」という想いからでした。

その様に意気込み指導者としてデビューしましたが、ボディメイクのためにはトレーニングを教えるだけでなく、適切な身体の評価と、不良姿勢への修正アプローチができなくてはなりません。

これができる様になるまでは、「腰が痛い」「膝が痛い」「前ももだけが太くなってしまう」といった悩みを抱えるクライアントに対して、明確な理論背景を持って種目を処方することができていませんでした。

たまたま症状が良くなることはあっても、その精度は決して高くなく、再現性もありませんでした。これではパーソナルトレーニングではなく、単なる1対1のマンツーマントレーニングです。

幸いトレーニングのための解剖学、生理学、医学、栄養学などの勉強はとても楽しく、苦労なくできたので、勉強を続けることである程度の理論の体型化ができてきました(それでもまだまだ勉強し続けねばと思う毎日ですが)。

実際のセッションの場でも、ボディメイク目的で来られたクライアントが何気なく発した「先週から右膝が痛い」「肩がなんとなく挙げにくい」「靴を履くときに腰が痛い」「目が疲れやすい」といった不定愁訴に対しても、再現性高く改善することができていると感じます。

本書では、これまで僕がセッションや講習会で培ってきた知識や技術に加え、本書のために読み込んださまざまな文献の内容を元に構成しています。

理論編でアライメントについての概要及びアプローチ手段を知って頂き、実践編で具体的なトリートメント、トレーニング種目を知って頂ける内容となっています。

少しでも、読んで頂けた方のお役に立てる内容になっていれば幸いです。

 

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