9月22日(日)に、台風被害にあった館山市でのボランティアに参加してきました。
◆活動内容
- 被災地住民からの「困ってること、手伝いが必要なこと」などのヒアリング
- 要望があった場合のがれき撤去などのお手伝い
- ヒアリング内容をボランティアセンターへ申告
◆タイムスケジュール(私の場合)
8:50 館山市役所到着
9:00 必要事項を記入してボランティアセンターへ参加登録
9:10~10:30 マッチング&説明
10:40 活動場所へ移動
10:50 現地到着、待機
12:00~15:00活動
15:10~ ボランティアセンターへ移動、活動報告記入
15:30 解散
◆ボランティアセンターの仕組み
- 住民からボランティア要請がセンターへ集まる
- 職員がセンターにて案件とボランティア参加者をマッチング
- ボランティア参加者がそれぞれの現地に移動して活動を行う
◆依頼内容
- 屋根が剥がれた箇所へのブルーシート設置
- 瓦礫やゴミなどの撤去
- ボランティア申請できていない住民への要望ヒアリング
など
◆所感
現地に着いてまず驚いたのがボランティア参加者の多さです。県外のナンバーも多く、受付開始時間の9:00には既に100人以上が並んでいました。
しかし台風発生から2週間経った今では、直接的な瓦礫撤去などの仕事は少なく、屋根のブルーシート貼りなど専門職の方の募集が多い状況との事。
ボランティア参加者の中には専門職の方もいましたが、殆どの方が一般ボランティアだったのでマッチングに非常に時間がかかっていました。
私も9:00に受付を行ったのですが、案件にマッチングしたのが約1時間半後で、行った作業も瓦礫撤去などではなく、住民へ困っている事が無いかのヒアリングが中心でした。
地域で活動している学生団体と合流して、人海戦術で地区ごとのお宅を一軒ずつ回ってお話を伺いました。
活動を行った船形市は、築年数の古い木造住宅が多くそのほとんどが屋根に大きな被害を受けており、ブルーシートでの応急処置を行なっている家が非常に多かったです。
コンビニやスーパーの看板は外れ、住宅では柵や塀、瓦が大きく損壊している状態でした。
屋根瓦の修理は業者の作業が追い付かず、その見通しも立たない家が多いとのこと。
また、この地域では詐欺行為(瓦の修理をしますと言い、前金を受け取って連絡が付かなくなる業者がいるそうです。とんでもない。)も頻発してるらしく、事前説明では「住民の警戒心を大きくしないために、しっかりとボランティアセンターから来たことを名乗ること」と強調されました。
住民へのヒアリングを行なってみると、すでに自分で損壊箇所の応急修理を行なっており、現在は何とか生活できているという住宅が多い印象でした。確かに台風から2週間が経っているので、生活するためには自分で何とかするしかないですよね。。。
しかし細かな部分では、柵が倒れたままになっていたり、庭の菜園が荒れてしまっていたり、雨戸の一部が損傷していたりと、まだまだ作業が必要とのこと。
これらを細かくヒアリングしてシートに記入し、最終的にボランティアセンターへ申請するという作業を行いました。
個人的に毎年夏は南房総の海に行く事が多く、もちろん館山の海も何度か来ていたのですが、その時と比べて多くの建物が深刻な損害を受けており、景観を被災地そのものに変えてしまっていました。
その印象から力仕事の様な事が必要なのかと思っていましたが、一旦最低限の生活ができる様になった今、それと同時に必要なのは各地域のニーズを的確に聞き取りセンターへ挙げる事の様です。
今回はボランティアセンターとボランティア参加者のマッチングの様子、現地の被災状況を肌身で感じ取れる貴重な機会でした。
また、住民の方が被災以前と同じような生活ができるようになるための一助となれた事が幸いです。