こんにちは。豊田優也です。
タイトルの通り、この度『運動指導者のための栄養学』というタイトルで書籍を出版しました。
<紙版>
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<電子版>
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「運動指導者のための」とありますが、運動指導に関わる方だけでなく、栄養に興味があり、その知識を深めたいと考えている全ての方々に向けたものです。
一般の方々にとっても、正確な栄養知識を習得することで、誤った情報に惑わされず、健康的なライフスタイルを送るための一助となることと思います。
私はパーソナルジム経営と並行して、全国の運動指導者様に向けたセミナー活動も行っています。そうした活動の中で感じたこと、学んだことを皆さんと共有したいと思っています。
栄養学は、運動指導において欠かせない要素です。適切な栄養指導があれば、クライアントの目標達成への道はぐっと短縮され、より効果的になります。
しかし多くのトレーナー様から「栄養指導は自信がない」という声を頂いているのが現状です。この書籍を通じて、そのギャップを埋める手助けができればと考えています。
本書は、栄養学の基礎知識から始まり、ダイエット、疲労回復、アンチエイジングなどの実践的なテーマまで、幅広い内容をカバーしています。生理学についての難解な部分もありますが、これらを理解することで、より深い知識を持って日々の指導や自身の食生活にも活かせるようになるかと思います。
本書では、「疲労回復にはこの食材!」といった、いわゆる即実践できる「答え」の情報は多くないかもしれません。しかし、答えを自分自身で導くために必要な、ベースとなる知識や考え方をふんだんに書き記したつもりです。
少々難解な生化学の話も出てきますが、栄養学の根本となる基礎を知ることで、「なぜこの様なケースではこの食材が推奨されるのか」といった疑問に対しても、より深い知識を用いた答えを自分で導き出せる様になるかと思います。
本書が皆様の指導の質の向上、そして栄養学に関する深い理解の一助となれば幸いです。多くの方に手に取っていただけることを心より願っております。
<本書の構成>
1.指導理論
1-1.運動指導者が栄養を学ぶ意味
■健康の定義
■栄養学と健康の関わり
1-2.思考力の要請
1-3.栄養学の学び方
■基礎的な知識と実践的な知識
■知識を得るための情報源
2.栄養学基礎
2-1.代謝
■物質代謝
■エネルギー代謝
■ATPを作る3つの代謝機構
2-2.栄養と栄養素
2-3.栄養素の全体像
2-4.エネルギー産生栄養素
炭水化物
脂質
たんぱく質
2-5.微量栄養素
ビタミン
ミネラル
2-6.その他の栄養素
ファイトケミカル
3.栄養学実践
3-1.ダイエット
■ダイエットの考え方
■体脂肪の増減を左右する要素
■食べ過ぎずとも誰もが肥満になりうる時代
■痩せない・太る原因を断たないといけない
■摂食行動を司るもの
■カロリー管理は必要ないのか
■効果的な減量方法は?
■指導時のポイント
3-2.筋肥大
■筋肥大の定義
■筋肥大のメカニズム
■筋肥大の条件
■筋肥大と健康
3-3.腸内環境
■腸内細菌叢
■腸内環境の改善アプローチ
■腸内環境の確認
3-4.疲労
■疲労の定義
■現代人と疲労
■疲労の分類
■疲労度の評価
■疲労のメカニズム
■栄養戦略
3-5.睡眠
■睡眠の基礎知識
■睡眠の段階
■睡眠不足がもたらす健康への影響
■良質な睡眠のための基本条件
■良質な睡眠のためのライフスタイル
■睡眠の評価
3-6.老化とアンチエイジング
■老化とは何か
■老化のメカニズム
■老化を促進する因子
■栄養戦略
各種ツール